ニュース

心臓の鼓動を作るもの: オメガ3脂肪酸

Julia Bird

2月 8, 2018

人々は何世紀にもわたってバレンタインデーを祝福し、心臓の鼓動を速くする特別な人にカード、花束またはプレゼントを贈ることで愛情を表現してきました。最も人気のあるプレゼントはチョコレートで、半分以上の人がバレンタインデーのプレゼントにキャンディを送ります[1]。 チョコレートは甘いかもしれませんが、心臓の健康に推奨される食べ物というわけではありません。国際的な専門科学機関や権威のある団体によって心臓の健康維持に推奨されているオメガ3脂肪酸について、ぜひ検討してみてください[2]。

オメガ3脂肪酸は、科学的に長鎖オメガ3多価不飽和脂肪酸(PUFA)として知られています。次の3つのオメガ3脂肪酸は同様の構造を持ち、栄養科学コミュニティから高い関心を集めています。

  • ALA (αリノレン酸):植物油、ナッツおよび緑色葉野菜由来
  • EPA (エイコサペンタエン酸):脂肪分の多い魚や海産物由来
  • DHA (ドコサヘキサエン酸):脂肪分の多い魚や海産物由来

オメガ3脂肪酸は通常の食事の一部になっています。オメガ3脂肪酸はすべて脂肪酸のため、これらの食物は一般的に高い脂肪分が含まれていることが多くあります。ALAはくるみ、亜麻仁、ほうれん草などの食物に多く含まれています。EPAとDHAはどちらも鮭、鮪、鯖、鰊などの脂肪分の多い魚に含まれており、内臓肉にも多少含まれています。これらの3つのタイプは実際、体内で相互に変換することが可能ですが、ALAからEPAおよびDHAへの変換率は低くなっています[3]。

食事のガイドラインを作成し、栄養のアドバイスを提供する各種国際団体の間では、それぞれが示す推奨には多少のばらつきがあるものの、一般的な健康維持には、1週間に2回脂肪量の多い魚を食べ、1日約250 mg~500 mgのEPAおよびDHAを摂取するのが経験則から良いとされています[2]。心血管疾患のリスクのある人は、EPAおよびDHAの摂取量を通常の推奨量よりも増やすように助言されています。

オメガ3脂肪酸が心臓に良い理由

オメガ3脂肪酸は、心血管疾患のリスク因子であるトリグリセリドの量を減らすことにより、心臓の健康維持に寄与することが分かっています[3]。このため、トリグリセリド量を減らす薬として高用量のオメガ3脂肪酸が処方される場合があります。オメガ3脂肪酸は、心臓の細胞を含め、人体を形成する細胞膜の一部を構成しています[3]。これにより細胞膜を介して伝達する特別な伝達タンパク質の能力を向上します。特に心臓では、オメガ3脂肪酸が細胞膜に含まれている場合、心臓細胞の興奮が減り、心臓細胞間の荷電分子の流れの大きな変動が少なくなるため、不整脈の減少に寄与すると考えられています[3]。

また、オメガ3脂肪酸には抗炎症効果があると考えられています[3]。オメガ3脂肪酸およびオメガ6 PUFAはどちらもエイコサノイドと呼ばれる免疫系の一部を形成する伝達分子の基礎として使用されています。実験室での研究によると、オメガ3脂肪酸から生成されたエイコサノイドはオメガ6 PUFAから生成されたものより炎症性が低いことが示されています[3]。より重度な炎症は心血管疾患のリスクとの関連性があるため、より多くのオメガ3脂肪酸を摂取し、炎症を抑えることが心臓の健康維持にメリットがあると提案しています[3]。こうしたメカニズムは、過去40年間に実施された多くの集団研究で、心細胞疾患の減少、特に心不全や心筋梗塞の減少が示された理由を裏付けることができるかもしれません[4]。

心臓に必要なオメガ3脂肪酸の摂取量

一部の人にとっては、1週間に2回脂肪量の多い魚を食べ、1日約250 mg~500 mgのオメガ3脂肪酸を摂取することは容易に聞こえるかもしれません。しかしながら、この推奨を満たす人は世界中にほとんどいません。全世界的に見ると、人口の約2/3が主に魚や海産物から摂取するDHA量は1日200 mg未満です[5]。高所得国のDHA摂取量が最も高いですが[5]、全国調査データによると、これらの国でさえ理想的な摂取量を満たしていません。たとえば、米国では、EPA+DHAオメガ3脂肪酸の摂取量の中央値は1日わずか86 mgで、人口の90%の摂取量が1日162 mg未満です[6]。これは脂肪量の多い魚の摂取量が低いためです。別の国際調査から、その他の多くの国でもオメガ3摂取量が低いことが示されています[7]。魚

の摂取が健康上好ましくない場合、オメガ3脂肪酸を含む栄養補助食品は栄養上のニーズを満たすのに役立ちますが、そのギャップを埋められるほど十分に活用されていません[6]。

課題は明白です。心臓の健康維持にはオメガ3脂肪酸が必要ですが、ほとんどの人が推奨量を満たせていません。必要なオメガ3脂肪酸の摂取量を満たすために利用できるストラテジーはいくつか存在します[8]。1年で最もハートについて考えるこの日にスタートしてみませんか?今年のバレンタインデーはお花ではなく魚でお祝い! 栄養に関する最新の科学情報を入手しましょう – NUTRI-FACTS e-ニューズレターのサインアップ

リファレンス

  1. National Retail Federation. NRF says consumers will spend $18.2 billion on Valentine's day; 2017; https://nrf.com/media/press-releases/nrf-says-consumers-will-spend-182-billion-valentines-day.
  2. Global Organization for EPA and DHA Omega-3s (GOED). Global Recommendations for EPA and DHA Intake (Rev 3 April 2017); 2017; https://drive.google.com/file/d/0B9qT6KspMkCJdEpUNlp4V2VOTG8/view.
  3. Mozaffarian, D.; Wu, J.H. Omega-3 fatty acids and cardiovascular disease: effects on risk factors, molecular pathways, and clinical events. J Am Coll Cardiol 2011, 58, 2047-2067. 10.1016/j.jacc.2011.06.063.
  4. Mori, T.A. Marine OMEGA-3 fatty acids in the prevention of cardiovascular disease. Fitoterapia 2017, 123, 51-58. 10.1016/j.fitote.2017.09.015.
  5. Forsyth, S.; Gautier, S.; Salem, N., Jr. Global Estimates of Dietary Intake of Docosahexaenoic Acid and Arachidonic Acid in Developing and Developed Countries. Ann Nutr Metab 2016, 68, 258-267. 10.1159/000446855.
  6. Papanikolaou, Y.; Brooks, J.; Reider, C.; Fulgoni, V.L., 3rd. U.S. adults are not meeting recommended levels for fish and omega-3 fatty acid intake: results of an analysis using observational data from NHANES 2003-2008. Nutr J 2014, 13, 31. 10.1186/1475-2891-13-31.
  7. Mozaffarian, D.; Dashti, H.S.; Wojczynski, M.K.; Chu, A.Y.; Nettleton, J.A.; Mannisto, S.; Kristiansson, K.; Reedik, M.; Lahti, J.; Houston, D.K., et al. Genome-wide association meta-analysis of fish and EPA+DHA consumption in 17 US and European cohorts. PLoS One 2017, 12, e0186456. 10.1371/journal.pone.0186456.
  8. Raatz, S.K.; Silverstein, J.T.; Jahns, L.; Picklo, M.J. Issues of fish consumption for cardiovascular disease risk reduction. Nutrients 2013, 5, 1081-1097. 10.3390/nu5041081.