ベータ・カロチン

β-カロテンは植物中に含まれる色素の一種です。この色素が黄色やオレンジの果物および、野菜に豊かな彩りを与えます。β-カロテンの呼び名は、「carrot-ニンジン」のラテン語に由来しています。

人体内でビタミンAいわゆる「プロビタミンAカロテノイド」に変換されるカロテノイドの中でもβ-カロテンは食物に含まれる最も豊富で効果的な栄養素です。

現在判明している証拠では、ビタミンAの摂取源であることに加えて、β-カロテンがそのプロビタミン状態から独立した多くの重要な生物学上の役割を果たしている可能性を示唆しています。

保健機能

β-カロテンは、ビタミンAの安全な主要食物給源であり、人体における正常な成長と発達、免疫機能および、視覚の維持に不可欠です(1)。

疾病リスクの軽減

初期の観察研究の結果では、食物β-カロテン摂取による肺ガンリスクの減少を示唆しています(9, 10)。

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ベータカロテンについて知っておくべきこと

  • その他の適用例

    著名な臨床試験であるAREDS1(Age Related Eye Disease Study)調査では、加齢性黄斑変性症を発症した患者たちがβ-カロテン(15ミリグラム)、ビタミンC(500ミリグラム)、ビタミンE(400ミリグラム)、亜鉛(80ミリグラム)および、銅(2ミリグラム)の摂取によってこの疾病の進行を抑制することが可能であることを立証しました (37) 。

  • 推奨摂取量

    欧州食品安全機関 (39) および、米国食品栄養委員会 (1) は、β-カロテンや他のカロテノイドのための推奨栄養所要量(RDA)あるいは、摂取目安量 (AI)を設定するためには既存の証拠では不充分であるという結論をだしました。

  • 供給状況

    β-カロテン摂取量は多様で、人口における正規分布はありません。先進国における大多数の人々は、推奨摂取量を下回る1日当たり1~2ミリグラムの範囲で摂取しています。

  • 欠乏症

    主にレバーなどの畜産物に含まれる少量のビタミンAを消費する人口においては、プロビタミンAカロテノイドとしてのβ-カロテンを十分摂取することがビタミンA欠乏症防止にとって不可欠です(1)。

  • 給源

    ニンジン、カボチャ、ジャガイモおよび、冬カボチャのようなオレンジ色で、黄色い野菜は、β-カロテンの豊富な食物給源です。ほうれん草の葉に含まれる葉緑素が黄色-オレンジの色素を隠していますが、ほうれん草はまた、β-カロテンの豊富な給源です。

  • 安全性

    ビタミンAの高用量投与が有毒である可能性のある一方、ビタミンAの給源としてのβ-カロテンの使用は安全です。「プロビタミンA」とも呼ばれるβ-カロテンのビタミンAへの変換は、個人のビタミンAステータスに影響されます (50)。

  • 参考文献

    科学的参照の完全なリストを参照してください