必須脂肪酸

脂肪酸 は脂肪とオイルの天然要素です。脂肪酸は化学構造に基づいて、3つのグループに区別されます:「飽和」、「単不飽和」および、「多価不飽和」脂肪酸です。飽和脂肪酸 (脂肪)は、(脂肪分が多い)肉、ラード、ソーセージ、バターおよび、チーズなど主に動物性食品に含まれていますが、炒め物に使われるパーム核油および、ヤシ油にも含まれています。ほとんどの不飽和脂肪酸(脂肪)は植物および、脂肪分の多い魚由来です。不飽和脂肪酸を含む食物には、アボガド、ナッツ、植物油、ニシンおよび、鮭が含まれます。肉製品は、飽和と不飽和脂肪の双方を含みます。

特に興味深いのは、「多価不飽和脂肪酸」です。多価不飽和脂肪酸群(PUFA)には、2つのグループがあります:「オメガ-3-脂肪酸」と「オメガ-6-脂肪酸」です(1)。ヒトの体内では合成することができないのでこの双方は必須脂肪酸であると考えられます。

オメガ-3シリーズの親脂肪酸は、アルファリノール酸(ALA)です。長鎖オメガ-3脂肪酸、エイコサペンタエン酸(EPA) および、ドコサヘキサエン酸(DHA)は、特にDHA について転換率は低い(Burdge, 2004)ものの ALAから合成できます。DHAの状態は食物によって影響されるだけでなく、遺伝的変異、脂肪酸デサチュラーゼ(229)中の一塩基遺伝子多型によっても影響されます。

典型的な西洋料理におけるオメガ-6のオメガ-3脂肪酸に対する比率は、オメガ-6脂肪酸に富む植物油の使用増加のみならず、魚摂取が少ないため殆ど10:1と推定されます(2)。科学的研究の大規模機関は、食物におけるオメガ-3脂肪酸の相対的な豊富さを増加させることが健康上の利益を大幅に高める可能性があることを示唆します。

保健機能

オメガ-6および、オメガ-3脂肪酸は、細胞膜の重要な構成成分であり、膜結合酵素の流動性、柔軟性、透過性および、活性に影響します (3) 。

疾病リスクの軽減

特に、魚介類からのエイコサペンタエン酸(EPA)および、ドコサヘキサエン酸(DHA)摂取を増やすことで、長鎖オメガ-3脂肪酸に1週間に脂肪を多く含む魚2匹の摂取量と同等量の摂取と同様の抗不整脈効果があることを示唆して突然心臓死の著しい軽減に繋がることを示しました。

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必須脂肪酸について知っておくべきこと

  • その他の適用例

    心筋梗塞(MI) の生存者の中で脂肪分の豊富な魚の週間摂取量を200~400グラム(長鎖オメガ-3脂肪酸EPA おおび、DHAを追加1日当たり500~800ミリグラムを供給する推定量)に増やすよう指導を受けた男性患者について全原因死亡率と致死性(「致死性の」)MI が29% 減少したことが確認されました(114) 。

  • 推奨摂取量

    1992年に、欧州食品科学委員会(SCF)は、1日の合計エネルギー摂取量の割合としての多価不飽和脂肪酸(PUFA)の 参照摂取量 (PRI) を設定しました (202) 。

  • 供給状況

    ヨーロッパ諸国の数ヵ国での研究では、全体の多価不飽和脂肪酸(PUFA)の平均摂取量が毎日のエネルギー摂取全体の3~7%の範囲であることが報告されています(206)。

  • 欠乏症

    無脂肪のグルコースアミノ酸混合物を含有する栄養を全静注(「非経口」)投与された患者において必須脂肪酸不足の生化学的兆候はわずか7~10日で表れました(207)。

  • 給源

    リノール酸(LA)の食物給源は、大豆、紅花および、コーンオイル、ナッツ、種および、幾つかの野菜などの植物油が含まれます (215) 。

  • 安全性

    現在、多価不飽和脂肪酸(PUFA)については、現在許容上限摂取量(UL)は設定されていません。

  • 参考文献

    科学的参照の完全なリストを参照してください