保健機能
炭水化物と脂肪から、細胞で使用されるエネルギーの形(「アデノシン三リン酸」、ATP)へのエネルギーの変換は、ミトコンドリア内膜においてコエンザイムQ10の存在を必要としています。
コエンザイムQ10(補酵素Q10)は人体内で合成することができるのでそれ故ビタミン(1)と考えられません;更に、コエンザイムQ10は食物から摂取されます。
コエンザイムQ10は、生命有機体内の脂溶性化合物の偏在的存在に関連する「ユビキノン」ファミリーの構成要素です。人体内に含まれるユビキノンはユビデカキノン(ubidecaquinone)あるいは、コエンザイムQ10(補酵素Q10)と呼ばれています(2)。
コエンザイムQ10は、電子伝達系の一部としてミトコンドリア(糸状体)の細胞内で起こるエネルギー生成プロセスにおいて重要な役割を果たします。
炭水化物と脂肪から、細胞で使用されるエネルギーの形(「アデノシン三リン酸」、ATP)へのエネルギーの変換は、ミトコンドリア内膜においてコエンザイムQ10の存在を必要としています。
フリーラジカルによる細胞構造の酸化損傷は、老化に伴う機能低下に決定的な役割を果たすと考えられます (5)。
コエンザイムQ10について知っておくべきこと
コエンザイムQ10サプリメント投与は、ミトコンドリア・エネルギー産生の機能における遺伝による異常である(「ミトコンドリア脳筋症」)等多様なタイプの遺伝子ミトコンドリア異常を持つ複数の患者について、臨床的な改善をもたらしました (12) 。
現在、健康機関からのコエンザイムQ10についての特定の推奨摂取量の提言はありません。
ヨーロッパ諸国での食物からのコエンザイムQ10の1日当たり平均摂取量は、おおよそ10ミリグラムと推定されています(57, 58)。
一般住民においては、コエンザイムQ10欠乏症の症状は報告されていません。
コエンザイムQ10は、ほとんどの人体において、人体自身により産生されます。コエンザイムQ10の合成にはビタミンB6を必要とするので、コエンザイムQ10の産生のためには十分なビタミンB6栄養摂取が不可欠です(61)。
最長16ヶ月にわたる1日当たり1,200ミリグラム(39) および、最長30ヶ月にわたる1日当たり600ミリグラム (45) 当量の経口コエンザイムQ10サプリメント投与については、重要な悪影響をおよぼす副作用は報告されておりません。
科学的参照の完全なリストを参照してください