炭水化物と脂肪から、細胞で使用されるエネルギーの形(「アデノシン三リン酸」、ATP)へのエネルギーの変換は、ミトコンドリア内膜においてコエンザイムQ10の存在を必要としています。高濃度のコエンザイムQ10は、細胞内で細胞残屑消化に特化したコンポーネントである「細胞水解小体-リソソーム」膜内にも存在します。コエンザイムQ10は、リソソーム内で消化酵素が最適に機能するために不可欠です(2, 3)。
効果的な脂溶性細胞抗酸化物質であるコエンザイムQ10の誘導形は、脂質酸化に伴ってもたらされる酸化損傷から膜タンパク質とDNAを保護します(1)。直接有害なフリーラジカルを失活させることに加えて、コエンザイムQ10は、酸化したビタミンE(アルファ-トコフェロール)を再生する能力をもっています(4)。