ヨーロッパ諸国での国民栄養調査は、幾つかのビタミンBの現在の摂取傾向を明らかにしています。
ドイツでは、男性は概ね政府の定めるBビタミン群の推奨摂取量を満たしています。しかし、比較的多くの女性が、ビタミン B1 (チアミン) および、ビタミンB2(リボフラビン)(15)についての所要摂取量を満たしていません。
それに比較し、オーストリアにおいては、特定の人口グループについて、ビタミン B1 (チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)および、 ビタミン B6 (ピリドキシン)が欠乏していることを示しています。25才未満および、年齢が35才から45才までの女性についは、B1、B2および、B6のための所要摂取量を満たしていませんでした。オーストリアの成人男性においては、年齢が46才から55才までの人々がB2についての所要摂取量を満たしており、年齢が36才から45才までと56才 (16)を超える成人男性についてはB6の摂取不足が証明されました。
米国の大規模食品摂取調査からのデータは、成人男性のビタミンB2(リボフラビン)の平均的な摂取が1日当たり約2ミリグラムであり、女性では1日当たり約1.5ミリグラムであることを示しており、これら双方の摂取は十分にRDAを超える数値です。高齢者男性および、女性人口についても摂取レベルは同様でした (1)。
最近の年齢65~90才の人々および、独り暮らし人々での調査では、ビタミンB2(リボフラビン)推奨摂取量を25%下回っており、10%の人々が生化学的知見から欠乏症であると見られています(17).
身体的に非常に活動的な(スポーツ選手や労働者)人々は、僅かにビタミンB2(リボフラビン)の所要摂取量が増加するものと見られます。しかし、一般的にはリボフラビンサプリメント投与が運動耐容能あるいは、運動パフォーマンスを増大させると言う確証はありません(18)。