ビタミンB7(ビオチン)欠乏症は極めて希で、幾つかのインジケーターで測定することが可能です(4, 29, 30, 31)。
原因
欠乏症は、ビタミンB7サプリメントおよび、生の卵白を長期間(数週間から数年)摂取せず静脈注射(「非経口」)による摂食を行っている患者に発症します。生の卵白(アビジン)に含まれるタンパク質がビオチンと結合し、その吸収を防止するためです(11)。
調査では、通常の妊娠期間中にかなりの数の女性がビタミンB7欠乏症を発症することが指摘されています (6, 8)。
さらに、特定のタイプの肝臓病がビオチン所要量を増加させる可能性があります(32)。
また、癲癇によって患者の発作を防止するため使用された抗痙攣性の医薬品がビオチン枯渇のリスクを増大させます (10,33)。
症状
明白なビタミンB7(ビオチン)欠乏症の兆候は眼、鼻、口および、生殖器の脱毛とうろこ状の赤い発疹が表われます。成人における神経症状は、欝症状、眠気、幻覚および、四肢の痺れと刺痛が挙げられます(11)。
ビオチン代謝の遺伝性疾患を持つ患者については、さらに免疫機能不全および、細菌と真菌への感染の感受性増大が特徴です (34)。