専門家の意見
微量栄養素の摂取はアルツハイマー病の進行を変えるか?
23 10月 2017
今月のエキスパートオピニオンでは、Robert J Winwood博士(UK Council for Responsible Nutrition、 DSM Nutritional Products、スイス・カイザーアウークシュト)が、アルツハイマー病の進行において微量栄養素摂取が担う機能の分析を取り上げます。
3 5月 2016
最新の系統的レビューでは、身体運動を行っている健康な成人に及ぼすコエンザイムQ10 (CoQ10) を含むサプリメント投与の有益な効果の実証に関する13件の研究における証拠が検討されました。著者らは、コエンザイムQ10サプリメント投与が運動能力を増加させかつ、運動誘発性酸化ストレスを減少させる潜在力を持つことを提言します。しかし、現在の研究結果は格差と矛盾を内包しているため、一層さらなる研究が必要とされます。
コエンザイムQ10(ユビキノンとしても知られている)は、主にエネルギー産生ミトコンドリアに含まれる脂溶性化合物です。したがって、それは最も高いエネルギー要件を有する器官及び筋肉において最高濃度で存在することが確認されます(2)。コエンザイムQ10の摂取は、人体内の2つの重要なプロセスにとって重要です。第一に、炭水化物および脂質から細胞のエネルギー生産を促進します。第二に、それがないと重要な細胞代謝物を酸化する可能性のあるフリーラジカル酸素種(ROS)の中和に役立つ体内抗酸化物質として作用します。ROSは、激しい運動中に生成され、筋肉や痛みの局所的な炎症を引き起こす可能性があります。コエンザイムQ10は、細胞のエネルギー産生を支援する抗酸化物質として機能することから、運動中の筋肉痛を緩和するための主要な候補剤であると考えられます。
サルミエント氏ら(1)は、健康な個体での身体運動に及ぼすCoQ10の最初の系統的レビューを実施しました。13件の関連する科学的研究から生み出された豊富な系統的文献レビューが1987年~2013年にかけて公表されました。この複合研究では、合計325人の被験者を対象とし、その63%が男性でした。熱心なスポーツマンから大部分は身体を動かすことの少ないライフスタイルの被験者にいたるまですべてのレベルの身体運動が網羅されました。
予想されたように、CoQ10を投与された個体では、評価された8件の研究において総血漿レベルの著しい増加が記録されました。しかし、3件の研究のみでプラセボ群に比較してCoQ10サプリメント投与による運動能力における改善が実証されました。研究のうち4件では身体運動によって誘発される酸化ストレスおよび、筋損傷に関連するCoQ10サプリメント投与が重点的に調査されましたが、広く異なるバイオマーカーの使用が全く異なる一貫性のない結果をもたらし、全体的には僅かな有益性を示すに止まりました。明らかに、これらの予備的ではあっても期待できる所見を実証するためにより遥かに大規模な試験が必要とされます。
23 10月 2017
今月のエキスパートオピニオンでは、Robert J Winwood博士(UK Council for Responsible Nutrition、 DSM Nutritional Products、スイス・カイザーアウークシュト)が、アルツハイマー病の進行において微量栄養素摂取が担う機能の分析を取り上げます。
20 12月 2017
新しい年はニュースのヘッドラインを彩る複数のホットな研究エリアから始まります。2018 年の健康および栄養学の傾向についてご一読ください。
7 8月 2017