今月のトピック
カロテノイドと健康:バイオアベイラビリティーに影響を与える要因
11 7月 2017
トマトを調理することで、リコピンの吸収が高まることをご存知ですか?そして、サラダドレッシングの適度な脂肪が、サラダからのβカロテンや他の脂溶性カロテノイドの吸収を高めることをご存知ですか?
27 2月 2018
定期的にNUTRI-FACTSを購読されてる方は、長鎖多価不飽和脂肪酸とその他の微量栄養素(鉄、ヨウ素、コリンなど)が受胎後1000日間の脳の発達にどれほど重要であるかについてすでにご存知と思います。この期間は受胎から子供の2歳の誕生日までの重要な発達期になります。 妊娠中の栄養不足は、早産、神経管欠損症、低出生
体重など、あらゆるネガティブな結果と関連しています。(1) 栄養不良は世界的にも幼児の主な死因であり、適切な栄養を摂取している子供は小児期疾患を克服できる可能性が大幅に高いとされています。(2) しかしながら、最近の研究結果から、この重要な期間に適切な栄養を摂取しないと、神経発達が阻害され、脳機能、精神的発達、知的能力の発達において生涯を通して影響を及ぼす可能性があることが示唆されています。(3–6)
最近の方針声明で米国小児科学会(AAP)は、受胎後1000日間の脳の発達において、重要な栄養素の重要性について新たに注目を呼び掛けています。 タンパク質やエネルギーに加えて、アラキドン酸(ARA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などの長鎖多価不飽和脂肪酸およびビタミンA、B6、B12、K、さらに葉酸、コリン、亜鉛、銅、ヨウ素、鉄、セレンなどの微量栄養素をこの重要な時期の神経発達をサポートする重要な因子として強調しています。 AAPは、鉄欠乏症による長期的な神経行動学的な損傷(7)、幼児期のヨウ素欠乏症とIQテスト成績不振の関連性(8,9)、DHAおよびARA補給から6年後に観測された知能への好影響(10)について示しています。
AAP方針声明は、これらの重要な栄養素の重要性について小児科医に通知し、健康に必要な栄養摂取の促進をサポートし、コミュニティにおける幼少期の栄養摂取を促すプログラムの発展を呼び掛け、すべての子供たちが健康な生活を送れるようにすることを目的としています。
AAPは小児科医と小児栄養に携わるその他の主導者に対して10項目の推奨事項をまとめています。
多くの医師は栄養に関する十分な知識を持たないまま診療しています。(11) AAPのこの新たな声明は、母乳育児に関する方針(12)や鉄補給に関する方針など、幼少期の栄養の重要性に注目した既存の声明を基礎として作成されています。(13). 米国における今日のヘルスケア環境が不確かなことからも、AAPは小児科医診療の重要な役割として幼少期の栄養にさらに注目し、継続的な健康を促進するうえで受胎後1000日間における必須栄養素の摂取の重要性について強調しています。
11 7月 2017
トマトを調理することで、リコピンの吸収が高まることをご存知ですか?そして、サラダドレッシングの適度な脂肪が、サラダからのβカロテンや他の脂溶性カロテノイドの吸収を高めることをご存知ですか?
2 8月 2017
19 4月 2018
腸内細菌叢の研究における新たな概念としてプレバイオティクスが広く取り上げられています。かつてプレバイオティクスは、プレバイオティクスと見なされるためには腸内細菌によって消費される必要がありました。腸内細菌叢に影響を与えるその他の食事の構成成分について検討してみましょう。