専門家の意見
腸の健康とストレスの関係
2 3月 2018
代表的なストレスホルモン、コルチゾールは炎症過程を抑制します。ではストレスはどのように炎症を発生させるのでしょうか。ブリガムヤング大学の新たな研究についてお読みください。
27 2月 2018
定期的にNUTRI-FACTSを購読されてる方は、長鎖多価不飽和脂肪酸とその他の微量栄養素(鉄、ヨウ素、コリンなど)が受胎後1000日間の脳の発達にどれほど重要であるかについてすでにご存知と思います。この期間は受胎から子供の2歳の誕生日までの重要な発達期になります。 妊娠中の栄養不足は、早産、神経管欠損症、低出生
体重など、あらゆるネガティブな結果と関連しています。(1) 栄養不良は世界的にも幼児の主な死因であり、適切な栄養を摂取している子供は小児期疾患を克服できる可能性が大幅に高いとされています。(2) しかしながら、最近の研究結果から、この重要な期間に適切な栄養を摂取しないと、神経発達が阻害され、脳機能、精神的発達、知的能力の発達において生涯を通して影響を及ぼす可能性があることが示唆されています。(3–6)
最近の方針声明で米国小児科学会(AAP)は、受胎後1000日間の脳の発達において、重要な栄養素の重要性について新たに注目を呼び掛けています。 タンパク質やエネルギーに加えて、アラキドン酸(ARA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などの長鎖多価不飽和脂肪酸およびビタミンA、B6、B12、K、さらに葉酸、コリン、亜鉛、銅、ヨウ素、鉄、セレンなどの微量栄養素をこの重要な時期の神経発達をサポートする重要な因子として強調しています。 AAPは、鉄欠乏症による長期的な神経行動学的な損傷(7)、幼児期のヨウ素欠乏症とIQテスト成績不振の関連性(8,9)、DHAおよびARA補給から6年後に観測された知能への好影響(10)について示しています。
AAP方針声明は、これらの重要な栄養素の重要性について小児科医に通知し、健康に必要な栄養摂取の促進をサポートし、コミュニティにおける幼少期の栄養摂取を促すプログラムの発展を呼び掛け、すべての子供たちが健康な生活を送れるようにすることを目的としています。
AAPは小児科医と小児栄養に携わるその他の主導者に対して10項目の推奨事項をまとめています。
多くの医師は栄養に関する十分な知識を持たないまま診療しています。(11) AAPのこの新たな声明は、母乳育児に関する方針(12)や鉄補給に関する方針など、幼少期の栄養の重要性に注目した既存の声明を基礎として作成されています。(13). 米国における今日のヘルスケア環境が不確かなことからも、AAPは小児科医診療の重要な役割として幼少期の栄養にさらに注目し、継続的な健康を促進するうえで受胎後1000日間における必須栄養素の摂取の重要性について強調しています。
2 3月 2018
代表的なストレスホルモン、コルチゾールは炎症過程を抑制します。ではストレスはどのように炎症を発生させるのでしょうか。ブリガムヤング大学の新たな研究についてお読みください。
11 7月 2018
先進国に暮らす人々でも微量栄養素が欠乏していることがあります。 米国オハイオ州クリーブランド・クリニックで最高健康責任者を務める医師Michael Roizenから、体内の栄養レベルのバランスに役立つ微量栄養素について学びましょう。
29 1月 2019
地球の総人口の増加によりさまざまな課題が発生していますが、とりわけ世界中の人々に食糧を供給することが大きな課題です。すべての人々が健康的な食事を取るためには、より持続的可能性の高い食糧生産システムを確立する必要があります。EATランセット委員会(EAT-Lancet Commission)が発行した、「持続可能な食糧システムの視点から見た健康的な食事(Healthy Diets From Sustainable Food Systems)」というタイトルの最近の報告書では、世界で持続可能な食糧供給を実現するための戦略をいくつか概説しています。