今月のトピック
アルツハイマー病と栄養に関する知識
15 6月 2018
29 1月 2019
地球人口は現在約75億人で、毎年500万人ずつ増えています。幸いにも、農業生産技術の進歩により、この人口増加の速度に、食糧生産の増加ペースが追い付いています。しかし、2050年までに、私たちの誰もが栄養豊富な食生活を失わないために、十分な食糧を生産し続けることが必要です。この課題を解決し、全員が健康的な食事を取るためには、より持続的可能性の高い食糧生産システムを確立する必要があります。1月17日にEATランセット委員会(EAT-Lancet Commission)が発行した、「持続可能な食糧システムの視点から見た健康的な食事(Healthy Diets From Sustainable Food Systems)」というタイトルの最近の報告書では、世界で持続可能な食糧供給を実現するための戦略をいくつか概説しています。
この報告書では、食糧生産システムの持続可能性を高めるための4つの重要な戦略を概説しています。
幸運にも、持続可能な食事は、私たちを健康にもしてくれます。植物由来食品を多く含む食事には健康関連の利点と環境上の利点の両方があります。植物由来のタンパク質、果物、野菜の摂取量を増やすと、食物繊維や栄養素の摂取量が増えます。動物由来タンパク質と糖の消費を減らすと、飽和脂肪と高カロリー食品の摂取量が減ります。この2つを取り入れた食生活を実践すると、肥満、心血管疾患、ガンの割合を減らすことができます。
持続可能性戦略は、地球規模の課題に対処するためのものです。持続可能な食糧システムの目標を達成するためには、国内および国際的な取り組みが重要です。第一に政府は、報告書に概説されている、より健康的でより持続可能なパターンの実現に向けた食糧消費の推進を支援する必要があります。これは、教育、食生活改善のためのヘルスケアサービスの利用、健康な食品の手頃な価格と入手しやすさの改善を通じて達成することができます。第二に、現在の農業の優先事項を、カロリー要求を満たすことだけでなく、栄養価の高い食品の生産を増やすために調整する必要があります。第三に、農業生産、特に水と肥料の持続可能な利用をさらに強化する必要があります。第四に、土地と水資源の管理を国際的にもさらなる調整を進めていく必要があります。第五に、生産側と消費者側の両方で食品廃棄物を大幅に減らすべきです。
こうした変革が実現すれば、将来の人口増に対応する食糧供給体制が確立するでしょう。次のステップは、政府と農業の複数の部門が報告書に示された量的目標を採用することです。地球と人々の健康は、この取り組みにかかっています。
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出典:Healthy Diets From Sustainable Food Systems: Food, Planet, Health.Summary Report of the EAT-Lancet Commission.2019年1月17日発行https://eatforum.org/eat-lancet-commission/
15 6月 2018
21 11月 2018
妊娠中の長鎖オメガ3(DHAとEPA)の摂取と妊娠期間の長さに関する相関性について示した画期的なコクランレビューが先日発表されました。科学的な証拠分析による「ゴールドスタンダード」として、コクランレビューの著者は、長鎖オメガ3sの500 mg ~ 1,000 mgの摂取(DHAを最低500㎎含む)が早期早産(ePTB、妊娠周期34週未満)を含む早産のリスクを低下させる可能性があると示唆しています
20 9月 2017
これらは顕微鏡なしでは見ることができないが、私たち個人の微生物叢を構成する何十億もの微生物は、私たちの健康にとって非常に重要である。あなたが摂取する(または摂取しないことで)食物や栄養素がどのように微生物叢に影響するかを学ぶ。