必須脂肪酸

給源

食物

オメガ-6脂肪酸

リノール酸(LA)の食物給源は、大豆、紅花および、コーンオイル、ナッツ、種および、幾つかの野菜などの植物油が含まれます (215) 。動物では、リノール酸をアラキドン酸(AA)に変換できますが、植物ではそれができません。AAは肉、鶏肉および、卵には少量のみ存在します。

オメガ-3脂肪酸

亜麻仁、クルミおよび、それらから抽出されるオイルは、アルファ-リノール酸(ALA)を最も豊富に含む食物給源の属します。キャノーラ油もまた、ALAの優れた給源です。

鰊や鮭などの脂肪分の豊富な魚は長鎖オメガ-3多価不飽和脂肪酸、エイコサペンタエン酸(EPA)および、ドコサヘキサエン酸(DHA)の主要な食物給源です。

人体ではLA とEPAからAA をまた、ALAからDHA を合成することができますが、ALA からDHA への転換率は制限されます。

サプリメント

オメガ-6脂肪酸

ルリヂサ種子油、マツヨイ草オイルおよび、クロスグリ種子油はガンマ-リノール酸(GLA)を豊富に含み、GLAあるいは、必須脂肪酸(EFA)サプリメントとして市販されています  (216) 。

オメガ-3脂肪酸

数多くの魚油はオメガ-3脂肪酸サプリメントとして市販されています。EPAとDHAのエチルエステル(エチルEPAとエチルDHA)は、豊かな長鎖オメガ-3脂肪酸の給源です。EPAとDHAの含有量が魚油とエチルエステル栄養食において様々に異なっていることから、特定のサプリメントのEPAとDHA含有量を判断するためにラベルを読む必要があります。藻類給源から抽出されるDHA サプリメントもまた、入手可能です。

全てのオメガ-3脂肪酸サプリメントは食事と共に効率良く吸収されます。1日の投与量を1日を通して2回か3回に少量分割摂取することで胃腸への副作用のリスクを減少させることができます。肝油はEPAとDHAの豊富な給源です。

乳児用フォーミュラ

米国においては、乳児用フォーミュラへのDHAとAAの付加が許可されています  (217) 。フォーミュラへの付加量の範囲はDHAについては、100カロリー当たり8~17ミリグラムまた、AAについては、100カロリー当たり16~34ミリグラムと定められています。