ビタミンB7 // ビオチン

その他の適用例

以下に留意ください:

微量栄養素の高用量投与による如何なる食事療法あるいは、薬物療法も人体自身の制御機構を抑制してしまう可能性があります;従って、微量栄養素療法は潜在的な副作用と毒性に関連性があるかも知れません。高用量の微量栄養素の投与は医師の指示に従って行われなければなりません。

真性糖尿病

研究によれば、ビタミンB7(ビオチン)によって、真性糖尿病の発症により阻害されるグルコース利用を改善できることを示唆しています。幾つかのメカニズムでビオチンの血中グルコース低下効果を説明できます:脂肪酸合成に必要な酵素の共通因子として、ビオチンは脂肪合成のためのグルコース利用を増大させることができます。ビオチンは、グルコースの貯蔵型であるグリコーゲンの合成を増やす肝酵素(「グルコキナーゼ」)を刺激することが判っています。また、ビオチンはラットの膵臓中で血糖を下げる効果のあるインスリンの分泌を刺激することが確認されています (12) 。細胞のブドウ糖輸送担体(GLUT)への効果は調査中です。

ヒトに関する1件の研究で、血中ビタミンB7(ビオチン)濃度が2型糖尿病を患っている43人の患者において非糖尿病コントロール対象者に比較して著しく低い空腹時血糖値が高血中ビオチン値と関連していました。1ヶ月のビオチンサプリメント投与(1日当たり9,000マイクログラム)後に空腹時血糖値が平均45%減少しました(13) 。

対照的に、10人の2型糖尿病患者と7人の非糖尿病コントロールとの比較研究では、28日間のビオチンサプリメント投与(1日当たり15,000マイクログラム)が何れのグループにおいても空腹時血糖値を減少させなかったことが報告されました (14)

さらに、数件の研究では、クロム不足を防止あるいは、治療するために使われたビオチンとクロム?ピコリネートとの複合サプリメント投与が2型糖尿病の患者について効果的な療法である可能性を示しました (15, 16, 17, 18)。しかし、幾つかの研究では、クロム?ピコリネートのみの投与が糖尿病患者の血糖コントロールを改善することが報告されました (19)

毎日ビオチンを16,000マイクログラム1週間サプリメント投与後、7人の1型糖尿病患者に血中グルコース値の低下が認められました (20)

現在のところ、血中グルコース値のビオチンサプリメントの効果についての研究は、極めて限定的で、さらなる研究の必要性が強く求められます。

脆い指の爪

脆い指の爪に悩む女性におけるビタミンB7(ビオチン)サプリメント投与(1日当たり2.5ミリグラムで最長6ヶ月)による指の爪強化の効果についての3件の非対照試験の結果について出版物が発行されています (21, 22, 23)。当該試験の2つでは、治療期間の最終日での追跡調査でデータの取れる参加者の67~91%において臨床での改善の主観的な証拠が報告されています(21, 22)。指の爪の厚さと、爪甲縦裂を評価するため、走査電子顕微鏡を使った1回の試験では、指の爪の厚さが25%増し、爪甲縦裂がビオチンサプリメント投与後に減少したことが判明しました (23)

これらの小規模非対照試験の結果は、ビタミンB7(ビオチン)サプリメント投与が脆い指の爪の強化に役立つ可能性があることを示唆していますが、効力の評価には大規模なプラセボ比較試験が必要です。

脱毛

ビタミンB7(ビオチン)サプリメントの高用量投与が、男性または、女性の脱毛を防止するもしくは、治療において効果があるという主張をサポートする科学的研究についての出版物は全くありません。

新生児頭部皮膚炎

ビオチン不足の乳児は、「新生児頭部皮膚炎」(脂漏性皮膚炎)として知られるうろこ状の頭皮症状を発症します。どの研究においても、効果的にフォーミュラあるいは、母乳によって与えられるビオチンサプリメントが新生児頭部皮膚炎を治療することを立証するには至っていませんが、治療を伴う特定の改善についての個々のリポートは存在します(24)

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