今月のトピック
カロテノイドと健康:バイオアベイラビリティーに影響を与える要因
11 7月 2017
トマトを調理することで、リコピンの吸収が高まることをご存知ですか?そして、サラダドレッシングの適度な脂肪が、サラダからのβカロテンや他の脂溶性カロテノイドの吸収を高めることをご存知ですか?
30 7月 2019
心と体: 脳の健康を保つためには、より良い考えを思い浮かべる必要があります。脳の健康は活発な身体、良い栄養状態、知的刺激、そして社会とのつながりによって支えられています。最近の臨床試験で、食事療法、運動療法、脳のトレーニングを組み合わせた多角的な脳の健康管理介入が、認知機能低下のリスクがある高齢者の認知力をサポートする可能性があることが示されました 1。脳の健康を支えるライフスタイルには4つの領域があります。その効果に年齢は関係ありません2。
脳は身体で最も代謝が活発な組織です。脳は体重の約2%しか占めていませんが、安静時にエネルギーの20パーセントを消費します3。エネルギーは食物から得られるので、栄養状態が良好であれば脳の健康を支えることができます。
朝食は一日の食事の中で最も重要だと知られていますが、これは特に脳に当てはまります。脳が好むエネルギー源はグルコースで4。睡眠中は血糖値は夕食後から徐々に低下していきます。これにより、起床時に脳が使えるエネルギーが制限されます。朝食に炭水化物を摂ると、起床後に脳に必要なグルコースが供給されます。朝食をとると成人と未成年の記憶力と認知力がサポートされることが明らかになっています5-7。特に、認知力を保つには、グルコースを安定して供給する朝食がベストだと思われます。
長期的に見て、食生活は脳の健康全般にも影響します8, 9。心臓の老化プロセスは脳にも影響を与えるため、心臓にとって良い食事パターンは脳にとっても良いものになります。健康的な脳の食事には以下が含まれます:
これらの食事に共通しているのは、塩、飽和脂肪および精製された砂糖が制限されている一方、果物、野菜、高繊維穀物、および油分の多い魚に重点を置いています。これらの食事は栄養分が豊富で、脳に長く持続するエネルギーを提供し、正常な脳機能をサポートします。
筋肉と同じように、脳はパフォーマンスを向上するために鍛えることができます。人生の中で脳が活発なほど、年老いても精神のパフォーマンスを維持しやすくなります。専門家はこれを「認知予備力」と呼びます10, 11。
認知予備力は生まれつき持っている精神力が元になっており、教育、仕事、旅行時の活動を通して鍛えられます11。認知予備力は知的活動が多いほど高まります。授業を受け、言語を学び、新しいことに挑戦すれば、認知予備力を高めることができます。脳トレやパズルをすれば、精神を研ぎ澄まされた状態に維持できます12。また、読書、編み物、ボランティア、音楽観賞など、私たちが既に慣れ親しんでいる趣味や娯楽も、脳の活力を保つ手段になります。
友人とカフェでコーヒーを飲みながらおしゃべりするのは、良い朝の過ごし方であり、脳の健康にも役立ちます!人は交流を楽しむ生き物です。家族、友人、コミュニティは大切な社会的サポートを与えてくれます。社会的交流は認知力も必要とします。私たちの社会的ネットワークはお互いを支えると共に、脳も刺激します。
複数の集団研究からの証拠が、高齢者の認知力を維持する上で社会的関与が果たす役割を支持しています。13, 14例えば、ヨーロッパ圏内に住む3万人を対象とした大規模な分析によると、社会ネットワークに満足しており、高齢者を支援する非専門的な社会的活動に従事している参加者は、認知力を維持していることが分かりました14。
活発に動き続けるほど、身体の状態も良好になります。人間の心は良い運動から好影響を受けることもできます15, 16。運動はいくつかの面で脳に影響を与えることが考えられます。直接的な効果としては、たとえば脳への血流量を増加させる有酸素運動は脳を活性化させます。また、運動は、脳を保護すると考えられている成長因子を放出します15。体重減少などの心臓病のリスク要因への間接的な改善効果や定期的な運動による血糖値管理の改善も見られます15, 17。認知症の青少年18、成人19、そして壮年を対象にした研究により20、運動が認知力を向上させることが分かっています。
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11 7月 2017
トマトを調理することで、リコピンの吸収が高まることをご存知ですか?そして、サラダドレッシングの適度な脂肪が、サラダからのβカロテンや他の脂溶性カロテノイドの吸収を高めることをご存知ですか?
27 11月 2017
科学分野の中でも、特に栄養学に関するニュースがよくメディアに取り上げられます。栄養学のどのような点が人々の関心を引くのでしょうか。食べるという行為は誰しも欠くことができず、健康で実り多い生活を送るには、何を食べるかが大きく影響するからでしょう。今年2017年は、食生活や栄養に関する優れたニュースや研究がすでに多数発表されています。今年栄養学で話題になった事柄について、その概要をご紹介します。
6 5月 2019
フランスのベルサイユで開催された大きな小児科の大会である第20回Journées Interactives de Réalités Pédiatriques (JIRP)では、栄養の専門家と医療従事者が乳児と小児の健康に関する研究と科学の発展を報告し、長鎖多価不飽和脂肪酸のドコサヘキサエン酸(DHA)とアラキドン酸(ARA)を含む食事性脂肪の重要性を議論しました。続きを読む。