専門家の意見
微量栄養素の摂取はアルツハイマー病の進行を変えるか?
23 10月 2017
今月のエキスパートオピニオンでは、Robert J Winwood博士(UK Council for Responsible Nutrition、 DSM Nutritional Products、スイス・カイザーアウークシュト)が、アルツハイマー病の進行において微量栄養素摂取が担う機能の分析を取り上げます。
30 10月 2017
Frost & Sullivanの新しいレポートによると、10mgのルティンと2mgのゼアキサンチンを毎日補給することで、ヨーロッパでは、加齢性黄斑変性症(AMD)による医療費を合計で62億ユーロ節減できることを示しています(1)。医療費の節減額を計算するため、分析では、ヨーロッパにおける末期AMDの有病率(2)、さらに治験の体系的な調査において、ルティン、R、およびR’ゼアキサンチンを摂取した場合とプラセボ(偽薬)を摂取した場合の視力回復の比較を考慮に入れています(3)。同レポートでは、観察対象の7%に視力回復が認められ、AMDの重篤化/末期への進行を防ぐことができるため、年間62億ユーロの節減を含め、大幅な経費削減につながるだけでなく、ルティンおよびR、およびR’ゼアキサンチンのサプリに投資した1ユーロごとに5.01ユーロの利益が期待できると結論付けています。
レポートの根拠となった有効性の仮説は、アメリカ国立衛生研究所で実施された加齢性眼疾患2(AREDS2)の研究で観察されたように、AMD末期への進行が10%低減されたというデータと一致しています(4)。レポートに記載された医療費の節減率も、米国からのデータに関する2013 Frost & Sullivan分析と一致しています(5)。この研究結果では、ルティンとR、およびR’ゼアキサンチンのサプリを摂取することで、2013年から2020年の間で、累積で74億2千ユーロの削減が見込まれています。
緑黄色野菜に含まれるカロテノイドであるルティンとR、およびR’ゼアキサンチンは、抗酸化活性成分があることで知られており、目の網膜に含まれる要素です(6)。 「黄斑」として知られる黄色い斑点に特に多く含まれています(7)。 実際、「ルティン」という単語は、「黄色」を意味するラテン語から派生したものです。先進国では平均して緑黄色野菜の摂取量が低く、ルティンとR、およびR’ゼアキサンチンの1日の摂取量は通常1~2mgで、先述した研究で指摘された有効量にはほど遠い数値です(8, 9)。
医療費は別として、個人の視力回復に値段を付けることはできません。黄斑色素量を増やし、目の健康をサポートするために必要な推奨摂取レベルを満たすには、緑黄色野菜の摂取量を増加させたり、「遊離」(非エステル化)ルテインとR、およびR'ゼアキサンチンを含むサプリを摂取することが有効です。
23 10月 2017
今月のエキスパートオピニオンでは、Robert J Winwood博士(UK Council for Responsible Nutrition、 DSM Nutritional Products、スイス・カイザーアウークシュト)が、アルツハイマー病の進行において微量栄養素摂取が担う機能の分析を取り上げます。
6 5月 2019
フランスのベルサイユで開催された大きな小児科の大会である第20回Journées Interactives de Réalités Pédiatriques (JIRP)では、栄養の専門家と医療従事者が乳児と小児の健康に関する研究と科学の発展を報告し、長鎖多価不飽和脂肪酸のドコサヘキサエン酸(DHA)とアラキドン酸(ARA)を含む食事性脂肪の重要性を議論しました。続きを読む。
24 10月 2018