ビタミンK要件についての情報が不足しているため、ヨーロッパ食品科学委員会は、ビタミンKのための参照摂取量(PRI)を設定していませんが、毎日の摂取量キログラム(kg)体重当たり1マイクログラム(mcg)が適正で、通常食物摂取により与えられるべきだと考えています(25)。
ヨーロッパ諸国の数カ国では、ビタミンKの推奨摂取量を設定しています。ドイツ、オーストリアおよび、スイスでは、男性1日当たり70マイクログラム(mcg)また、女性1日当たり60マイクログラム(mcg)を推奨推定値としています(26)。
2001年に, 米国食品栄養委員会は、ビタミンKの摂取目安量を健康な個人の摂取レベルを基準に確立しました(27):
ライフステージ | 年齢 | 男性 (マイクログラム/日) | 女性 (マイクログラム/日) |
乳児 | 生後0~6 ヶ月 | 2.0* | 2.0* |
乳児 | 生後7~12 ヶ月 | 2.5* | 2.5* |
小児 | 1~3 才 | 30 | 30 |
小児 | 4~8 才 | 55 | 55 |
小児 | 9~13 才 | 60 | 60 |
青少年 | 14~18 才 | 75 | 75 |
成人 | 19 才以上 | 120 | 90 |
妊婦 | 18 才未満 | - | 75 |
妊婦 | 19 才以上 | - | 90 |
授乳中の母親 | 18 才未満 | - | 75 |
授乳中の母親 | 19 才以上 | - | 90 |
* 乳児のためのAIは母乳からのビタミンKの概算摂取に基づきます。
現在の数値は、主に健康な個人の毎日のビタミンK摂取に基づきます;潜在的に健康上の効果を促進する可能性のあるビタミンKの如何なる追加レベルも反映されていません。
全てのビタミンK依存のタンパク質の最適機能のために必要とされているビタミンKの食物摂取量は未だ解明されていません。フラミンガム心臓研究(12) における股関節骨折のリスク減少につながるビタミンKの所要量は1日当たり約250マイクログラム(mcg)を摂取する必要があると考えられます。
世界各国と様々な団体によって策定された成人のためのビタミンとミネラルの一日当たり推奨摂取量(PRI/RDA)の概要詳細については PDFを参照してください。
特に、抗血液凝固剤(へパリン)による治療を受けている人々は、ビタミンKサプリメントを摂取するに先立って必ず主治医に相談すべきです。
新生児は、欠乏症のリスク上昇にさらされています(欠乏症を参照してください)。